違いがわかるともっと楽しい!
似ているスイーツを徹底解説
カフェや洋菓子店などで、見た目や味が似ているけれど名前が異なるスイーツの違いがわからず、困ったことはありませんか?
見た目や味がよく似ているスイーツでも、実はひとつひとつの材料や由来などが異なります。
この記事では、似ているスイーツの種類や違いについて紹介します。名前や違いがわかれば、食べたいスイーツや贈りたいものを選ぶときに役に立ちますよね。
スイーツの知識が深まれば、家族や友人との時間もより楽しめますよ!
違いはわかる?見た目が似ているスイーツはこんなにある!
見た目が似ているスイーツの中でも、多くの人が間違えてしまいがちなものを紹介します。
みなさんも一度は「違いがよくわからない」と思った経験はありませんか?
■ 軽い食感が似ているケーキ
ケーキの定番ともいえるスポンジケーキのほか、スフレやシフォンケーキなど、ふわふわとした食感がよく似ているスイーツです。
■ チーズを使用したケーキ
- ベイクドチーズケーキ
- レアチーズケーキ
- スフレチーズケーキ
- NY(ニューヨーク)チーズケーキ
- クレームダンジュ
チーズケーキは、作り方や材料の違いによって種類が豊富なケーキです。
■ チョコレートを使用したスイーツ
- ガトーショコラ
- クラシックショコラ
- ブラウニー
- フォンダンショコラ
チョコレートをメインに使用しているものの、作り方や形、味や食感が異なるスイーツです。
■ 印象がよく似た焼き菓子
味や大きさもよく似ている焼き菓子です。
■ 食感がつるっとしているスイーツ
- プリン
- パンナコッタ
- ムース
- ババロア
- ブランマンジェ
つるっとした、なめらかな食感が似ているスイーツです。素材も舌触りも似ていますが、材料や作り方にはこまかな違いがあります。
ふわふわ食感が似ている!「スポンジケーキ」「スフレ」「シフォンケーキ」
ふわふわ食感の生地を楽しむケーキの代表格ともいえるスポンジケーキ、スフレ、シフォンケーキは、小麦粉や卵などの材料は同じでも、作り方や特徴が異なります。
ここでは上記3つのスイーツの魅力を紹介します。
ふわふわ食感のスポンジケーキ
ショートケーキなどでおなじみのスポンジケーキは、その名のとおりスポンジ状の生地が名前の由来です。やわらかく弾力のあるスポンジはフォークで切りやすく、ふわふわとした食感が多くの方を魅了しています。
作り方は様々ですが、小麦粉と砂糖、卵などお菓子作りの基本ともいえる材料で、たっぷりと空気を含んで生み出されている生地は、クリームとの相性も良く、様々なケーキに仕立てられます。
しゅわしゅわ食感のスフレ
スフレとは、フランス語で「膨らんだ」を意味する言葉です。卵白を泡立てたメレンゲをメインに、さまざまな材料を加えてふわふわ食感に焼き上げており、しゅわっと泡のように溶ける繊細な食感が愛されています。
スイーツのイメージが強いスフレですが、フランスではソースで味付けして料理として楽しむこともあります。
ふわっと軽い食感のシフォンケーキ
スポンジケーキの一種でもあるシフォンは、フランス語で「絹織物」を表しています。食感が絹のように軽くふんわりとしていることに由来しており、真ん中に穴のあいた形が特徴的なケーキです。
たっぷりとメレンゲを使い、サラダ油を使って軽い食感に仕立てることが特徴です。
「チーズケーキ」は種類がたくさん!チーズケーキの違い
カフェやパティスリーの定番ともいえるチーズケーキは、実に多くの種類にわかれるスイーツです。
ここでは基本となる5種類のチーズケーキを紹介します。
チーズケーキの定番!ベイクドチーズケーキ
チーズケーキというと、こちらのベイクドチーズケーキを真っ先に思い浮かべる方も多いでしょう。定番のベイクドチーズケーキは「焼かれた」という名のとおり、オーブンで焼いて作るタイプのチーズケーキです。
香ばしく焼き上げられたチーズの風味やなめらかさを残しつつ、しっかりとした食べ応えを楽しむことができます。
冷やしてさっぱり!レアチーズケーキ
ベイクドチーズケーキと同じく定番のレアチーズケーキは、「レア」がつくように、焼かずに作るチーズケーキです。クリームチーズを中心に材料を混ぜ合わせ、冷蔵庫で冷やし固めて作ります。
ひんやりした食感とさっぱりとした味わいが魅力的です。
ふわふわ食感!スフレチーズケーキ
前述したスフレのような、ふわふわな軽い食感としゅわしゅわと溶けるような口当たり、柔らかさをもつチーズケーキです。メレンゲを生地に混ぜ込み、「湯せん焼き」と呼ばれる、ケーキ型の周囲にお湯を張った方法で焼きます。
名前からすると外国生まれのように思われますが、実は日本発祥とされています。
しっとり濃厚!NY(ニューヨーク)チーズケーキ
ニューヨークの名を冠する、ベイクドチーズケーキの一種です。その名の由来は諸説ありますが、基本的な特徴は共通しています。
材料は一般的なベイクドチーズケーキよりもクリームチーズの割合が多く、濃厚でしっかりとした食感です。
また、土台として下にクランブルを敷いたものが多いです。
やわらかい新食感!クレームダンジュ
クレームダンジュは、フランスのアンジュ地方を由来とするチーズケーキです。ほかのチーズケーキとは見た目が大きく異なり、まるでアイスクリームのように丸くて白いケーキです。
フロマージュブランというフレッシュチーズを使用し、材料をガーゼで包み冷蔵庫で冷やして作ります。レアチーズを軽くしたくちどけが魅力です。
チョコレートの定番スイーツ!「ガトーショコラ」「クラシックショコラ」「ブラウニー」「フォンダンショコラ」
チョコレートを使用して焼き上げたケーキは、プレーンな味わいの焼き菓子とは異なる風味が魅力です。クラシックショコラなどの4種類を紹介します。
濃厚なチョコレートケーキ!ガトーショコラ/クラシックショコラ
ガトーショコラとは、フランス語で「チョコレートのケーキ」となり、焼いたチョコレートケーキのことです。主に、伝統的な製法でつくられたチョコレートケーキを指します。
一方、クラシックショコラは、名前のとおり伝統的なチョコレートケーキの意味です。
お店によってつける名前が違う事が多く、同じものを指している事が多いです。
使用する材料はチョコレート・ココア・小麦粉・卵・バター・砂糖などです。作り方の特徴として、卵を卵黄と卵白に分け、卵白をメレンゲ状にすること、小麦粉を出来るだけ少ないレシピにすることがあげられます。
とろけだすチョコレートが魅力!フォンダンショコラ
フォンダンショコラは、フランス語で「溶ける」「やわらかい」を意味するフォンダンがつくように、生地の中から、とろっと温かいチョコレートが溶け出してくることが特徴です。
ガトーショコラやクラシックショコラといった生地に、ガナッシュを固めたものを埋め込んで焼き上げたものです。生地を切り分けたときに中から流れ出てくるチョコレートが魅力ですね。
しっとりさっくりした食感が魅力!ブラウニー
ブラウニーはアメリカ発祥のチョコの焼き菓子です。チョコレートの色である「ブラウン」が由来となっています。
基本的な材料はチョコレート・小麦粉・卵・バター・砂糖・ベーキングパウダー・ココアパウダーなどですが、ナッツ類を入れて食感をプラスしたものも定番です。
クラシックショコラとの違いは、メレンゲを使わずにしっとり目の詰まった生地に仕立てる点にあります。
焼き菓子の定番!「マドレーヌ」「フィナンシェ」
手土産としても人気のマドレーヌやフィナンシェは、色や質感もよく似ています。どちらもフランス生まれの焼き菓子で、それぞれの特徴は以下のとおりです。
見た目は貝殻!マドレーヌの特徴
マドレーヌは専用の型を使用することで、ぽっこりとした貝殻の形に仕上げたお菓子です。名前の由来は諸説ありますが、女性の名前からつけられたといわれています。
全卵と溶かしバターを使用し、ラムやレモンなどさっぱりとした柑橘系の香り付けをしたものが多いのも特徴で、しっとりした口当たりです。
じつは金の延べ棒?フィナンシェの特徴
フィナンシェは長方形のシンプルな形状をしたお菓子です。金塊のような見た目から「お金もち」「金融家」の意味をもつフィナンシェの名がついたとされています。
マドレーヌと似たような食感をしていますが、こちらは卵白のみを使用し、焦がしバターを使うことでフィナンシェ独特の風味と味わいを出しています。アーモンドが加えられることもあります。
フィナンシェは、焼き立てだと外側がカリッと、内側がしっとりと二つの食感を楽しめます。また寝かせたものは全体がしっとりとした食感になります。どちらの状態でも、芳香なバターとアーモンドの味わいを楽しめるお菓子です。
くちどけなめらか!「プリン」「ムース」「パンナコッタ」「ババロア」「ブランマンジェ」の違い
夏や食後のデザートに食べると口の中がすっきりとする冷たいスイーツも、プリンやパンナコッタなどさまざまな種類があります。
ここでは代表的な5種類それぞれの違いを紹介します。
プリンは卵のプルプルスイーツ
シンプルな見た目のプリンは、イギリスのプディングが由来とされています。卵がもともと持つ凝固作用を利用して固めるデザートで、砂糖や牛乳を混ぜて蒸し焼きにしたものです。
砂糖を煮詰めて作るカラメルソースのほろ苦さと、プリンの甘さの絶妙な味わいが特徴的です。
ムースはメレンゲのふわふわスイーツ
フランス発祥の冷菓といえば、定番のひとつにあげられるのがムースです。「泡」という意味を持ち、名前のとおりふわふわとした食感をしています。
その食感の秘密は泡立てたメレンゲによるもので、生クリームやフルーツのピューレなどを加えて固めたデザートです。料理にも使われることがあります。
パンナコッタはゼラチンで固めたツルツルスイーツ
パンナコッタはイタリア発祥のデザートで、名前は「生クリーム」を意味するパンナと「加熱した」を意味するコッタが組み合わさったものです。
生クリームは泡立てず加熱して使用するため、ツルンとしたなめらかな食感に仕上がります。
ババロアはゼラチンで固めたプルプルスイーツ
ババロアは、卵や牛乳、砂糖をベースに作ったアングレーズソースをゼラチンで固めたスイーツです。ムースやパンナコッタと異なる点は卵黄を使用するところです。
プルプルとした食感と卵のコクが楽しめるスイーツです。
ブランマンジェはゼラチンで固めた白いスイーツ
ブランマンジェは、フランス語で「白い食べ物」という意味です。
こちらもパンナコッタやババロアと同じように、牛乳や生クリーム、砂糖をゼラチンで固めて作ります。
パンナコッタとの違いは生クリームの量と入れるタイミングで、ババロアのように卵を使用することもありません。その他、細かく砕いたアーモンドで香りづけしているところもブランマンジェの特徴です。
まとめ
一見、同じような見た目や味のスイーツでも、由来や材料、作り方などはそれぞれ異なります。よく味わってみると風味が異なったり、舌触りが特徴的だったりと魅力もさまざまです。
違いを知ったうえで食べてみると、それぞれの特徴がわかって、よりおいしく感じられるかもしれません。こちらで紹介した違いを参考に、ぜひ似ているスイーツの違いを味わってみてください。