妊娠時の体の変化と健康的な食事とは?
妊娠中は、ホルモンバランスが崩れることで偏頭痛になったり、緊張や不安などでストレスを抱えたりと、心も体も不安定になりがちです。また、胎盤から分泌されるホルモンが血糖を下げるインスリンの働きを妨げたりするので、妊娠していない時よりも血糖値が上がりやすい状態になります。そうすると、通常の食事を摂っていても体重が増えやすくなったり、場合によっては、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病になるケースも。そういった体重管理や妊娠期特有の病気予防のため、妊婦健診では食事指導が入ることもあります。
妊婦さんの多くは、妊娠を機に食生活を見直しています。妊娠するまでは、手軽に食べられるおにぎりやパスタ、うどんなどの炭水化物メインの食事で済ませていたという方も少なくないようです。でも、妊娠をしたら体重の急増を防ぐために、血糖値を急激に上げる炭水化物だけの食事は避けましょう。
理想の食事は、主食のほかに主菜や副菜など栄養バランスのとれた定食スタイルです。食べ方としては、最初にサラダを食べて、ゆるやかに血糖値が上がるようにしてからメインを食べる、などを心がけるとよいでしょう。