ワインに合うスイーツ

古代ローマ時代より人々に愛されてきたワインは、産地やブドウ品種によって香りも異なり、料理との組み合わせでさまざまな味わい方を楽しむことができるお酒です。
赤ワインは肉系、白ワインは和食や魚系など、種類ごとに合う料理が異なるように、スイーツを合わせるときもワインの色や特徴が参考になります。
細かく分類するとライトボディやフルボディ、アイスワインなど多々ありますが、ここでは基本的な赤・白・スパークリングの3種類に分けておすすめのスイーツを取り上げます。
赤ワイン
赤ワインはよく肉料理に合うと言われます。その理由は、ブドウの皮と一緒に果汁を搾ることにより、白ワインよりも豊富にポリフェノール(タンニン)を含むためです。ポリフェノール特有の渋味が、口内に広がった肉料理の油を洗い流してくれるため、重めの料理でも最後まで楽しめます。
スイーツを選ぶときも、赤ワイン特有のポリフェノールに着目しましょう。渋味と調和しやすい、以下のように少し苦みを感じられるスイーツがおすすめです。
- ビターチョコレート使用のガトーショコラ
- チョコレートブラウニー
- 抹茶ケーキ
- チョコレートフォンデュ
赤ワインの渋味と合わせやすいのは、ほろ苦い余韻で相乗効果が期待できるビターテイストのチョコレートを使用したスイーツです。赤ワインは果実味や凝縮感が強いものがおすすめ。定番のガトーショコラやブラウニーと一緒に試してはいかがでしょうか。
赤ワインの渋味と抹茶の渋味もおいしさの相乗効果が期待できます。意外かもしれませんが、抹茶を使用したスイーツとよく合い、赤ワインの渋味と抹茶スイーツの程よい甘さのバランスが楽しめます。
赤ワインのフルーティーな味わいを楽しみたいのであれば、季節のフルーツを取り入れたチョコレートフォンデュも良いでしょう。
白ワイン
渋味の少ない爽やかな味わいの白ワインは、赤ワインに比べるとポリフェノールが少ないため、鯛のソテーやアクアパッツアなどの淡泊な味つけの魚料理と調和します。簡単なおつまみであればチーズ、少し手の込んだ料理ではクリーム系パスタなどの乳製品と白ワインの組み合わせが代表的です。
スイーツと合わせるときも、クリーム系の味わいを基準に選ぶと失敗しません。カスタードやバニラ風味のものが良く、例として以下のスイーツとの組み合わせがおすすめです。
- クレームブリュレ
- フルーツタルト
- ティラミス
- チーズケーキ
クレームブリュレはカスタードの味わいやバニラの香りが存分に楽しめるおすすめスイーツです。また、フルーツタルトは、フルーツの酸味とクリームの甘味が白ワインにとてもよく合います。
チーズのコクと酸味が楽しめるチーズケーキも、白ワインと相性が良いです。クリーミーな余韻とフルーティーな味わいがお互いに引き立てあう組み合わせで、よりスイーツと白ワインを楽しめるでしょう。
またワインと料理を組み合わせるときの基準のひとつに、「ワインの産地と料理を合わせる」方法があります。産地が同じワインと料理の組み合わせは、その土地の風土に適した味わいが作られるため相性抜群です。イタリア発祥のティラミスを楽しみたいときは、同じくイタリア産の白ワインと合わせてはいかがでしょうか。
スパークリングワイン
スパークリングワインは食前酒として飲まれたり、食後にデザートとともに楽しまれたりすることも多いお酒です。細かな泡と炭酸の刺激はさっぱりと口内を潤してくれるため、生地の香ばしさと味わいが特徴的なスイーツとの組み合わせがおすすめです。
スパークリングワインと相性の良いおすすめスイーツをご紹介します。
- シュークリーム
- ショートケーキ
- フルーツたっぷりのパイ(洋梨・リンゴなど)
- パンケーキ
生地の香ばしさとたっぷりのクリームが魅力のシュークリームやショートケーキは、その香ばしさと甘いクリームがスパークリングワインの炭酸と調和してくれます。フルーティーさを加えたいのであれば、洋梨やリンゴのパイと組み合わせるのもおすすめです。
意外にもスパークリングワインは、パンケーキとも相性が良いです。パンケーキに生クリームやフルーツをトッピングしても美味しいですよね。ティータイムの紅茶の代わりにスパークリングワインのキリリとした酸味と泡でおやつの時間を楽しむのもおすすめです。