腸内環境を整えることが健康の要
腸は主な機能として小腸で食べ物を消化吸収し、大腸で排泄をする働きがありますが、それ以外にも全身の健康や美容に欠かせないさまざまな役割をもっています。腸にはウイルスや細菌から身を守る、強力な免疫機能が備わっており、また腸内環境が整えば代謝アップや美肌効果も期待できます。さらに、ホルモンへの影響も大きく、メンタリティの健康にも役立ちます。腸活をして腸内環境を整えることは、健康の要ともいえるでしょう。
ガマンは腸の大敵!腸はストレスに影響を受けやすい

では、腸活のためにはどんなことをしたら良いのかというと、食の改善をし、発酵食品やヨーグルトなどを食べて善玉菌を摂ること、その善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖を摂ることがまずは大切です。
そして、それと同じくらい大切なのがストレスをケアすること。
「脳腸相関」といって、脳と腸は互いに影響を及ぼし合っているということが近年の研究などで明らかになっています。そのため、脳がストレスを感じると、自律神経を介して、腸にストレスの刺激が伝わります。すると、腸内細菌のバランスが崩れ、便秘をはじめさまざまな不調の原因に。ダイエットなどの理由で間食を我慢することで、脳にストレスがかかり、それが腸に伝わって腸内環境が崩れてしまうケースがあります。
スイーツで美腸を目指すためのポイント
スイーツが好きで、おやつを食べることが「ホッとする大事なひととき」であるならば、その幸せな時間は大切にしましょう。ストレスから解放され腸内環境が整うと、老廃物や脂質が排出されやすくなり、糖の吸収を抑え、さらに血糖値の急上昇を防いでくれるなど、ダイエットにも良い影響がたくさんあります。
もちろん食べすぎは良くありませんが、我慢せずに「楽しく」が健康の基本。適切な量などコントロールをしながら、スイーツやおやつの選び方を工夫することで、「おいしいな、幸せだな」と思うことが、腸活の第一歩です。
日々食べるものが腸内細菌の種類やバランスを決めていますが、いつもの食事にプラスして、おやつやデザートでも腸にいい食材をプラスすると、さらに効果的です。
最近では、スイーツにも乳酸菌などの善玉菌や食物繊維が入ったものがあるので、そのようなものを選ぶのもおススメです。「せっかく食べるなら腸に良いものを」という考えで選ぶと良いですね。
その他、おすすめなのが、乳酸菌が摂れる甘酒や、食物繊維が豊富な干し芋。ポイントは、善玉菌と食物繊維の両方を摂れることです。
善玉菌は、乳酸菌やビフィズス菌など、腸を良好な状態に保ってくれる菌のこと。腸の粘膜にいる免疫細胞を活性化させる役割があります。また腸管運動を促進する働きや、悪玉菌の増殖を抑える働きもあります。さらに、腸内でビタミンの産生もします。
一方食物繊維は、便を排出しやすくするのはもちろん、腸の中で余分な脂肪やコレステロールを便と一緒に排出してくれる働きもあります。また、善玉菌のエサになって善玉菌を増やしてくれる役割があります。
これらの働きから、善玉菌だけではなく、食物繊維も摂ることが大切です。「お腹の中で菌を飼う」イメージで、摂取した善玉菌にエサをあげる気持ちで食物繊維を摂ると良いですよ。

腸活がうまくいっているかどうかは便をチェックみてください。黄土色の濃すぎない色のバナナ状、そしてあまり臭くない便が理想。よく「健康の便り」といいますが、まさに「便」をみれば、お腹の調子が丸わかりです。