代表的な和素材「あん」
和素材、といえば真っ先に思いつくのが「あん」です。
今回は代表的な餡「つぶあん」と「こしあん」について。
【つぶあん】
大福におはぎ、あんみつ、おしるこ・・・。
「あん」の中でも一般的で、色々なお菓子に使われる「つぶあん」。
「小倉あん」とも呼ばれますが、その名前の由来は平安時代の歌人・藤原忠平が詠んだ和歌にあります。
紅葉で有名な京都の小倉山、そのまだら模様があずきの粒に
そっくりであったというその歌から、あずきのつぶあんを
小倉あんと呼ぶようになったそうです。
原料のあずきは年々、中国産のものが増えていますが、
やはり風味の良さでは北海道産のものが一番です。
【こしあん】
こしあんの上品な味わいの秘密は、皮をとりのぞいてから長時間水にさらして、さらさらの状態にしてから練り上げるところにあります。
(つぶあんはあずきをそのままぐつぐつと煮て炊き上げます)
そのため「さらしあん」とも呼ばれ、つぶあんよりもあっさりした味が楽しめるので、こっちのほうが好きという人も少なくないでしょう。
あずきの風味というよりも、すっきりとしたのどごしの良さがポイントで、水ようかんや、お団子などにぴったりです。