栗
秋になると必ず出てくる素材、栗。
栗の商品が沢山並んでいる売り場を見ると
「秋だなぁ」と思ってしまいませんか?
【種類】
世界の栗で有名なものをご紹介します。
・欧州グリ
イタリア・フランス・スペイン・ブルガリアで生産されています。
渋皮離れがよいのが特徴で、マロングラッセや、料理などに良く使われています。
・支那グリ
中国の河北省全域・河南・四川省の一部及び韓国・北朝鮮の北方地域に多く作られている栗で、甘栗に良く使われています。
・アメリカグリ
少果で渋皮離れがよいのですが、味は・・・?病気に弱い品種です。
・日本グリ
渋皮の離れが悪いが、粒の大きいのが特徴です。
【栄養】
デンプン・ビタミンB1・Cが豊富です。
【美味しく食べるコツ】
・鬼皮につやがあり丸みを帯びたもの、虫食いがないものを選びましょう。
・保存は冷蔵庫や冷凍庫で。
次に、栗の効能と歴史をご紹介します。
~栗の歴史~
ヨーロッパやアメリカでは、栗は昔から食料に用いられ、特に南ヨーロッパの山岳地帯や麦の採れない貧しい地域では粉にしてパンを作っていました。
コルシカ島では『パンの木』と呼ばれ、島民にとって唯一の命の糧でした。
1774年コルシカに反乱が起きた時、それを鎮圧する為にある者が無謀にも『栗の木を全部切り倒して燃やしてしまえ。
そうすれば人々は食料が無くなり、パンと平和の為に命乞いにやってくるさ。』
と言ったそうです。それほど大事な食料だったのです。
ちなみに、「ある者」とはナポレオンです。現在は強い木を作る為に、様々な交配が行われているようです。
~栗の効果~
栗の葉「チンキ」はしもやけ・凍傷・湿疹・リュウマチ・神経痛の外用薬として用いられ、樹木の煎じ葉は熱や凍傷の痛みを和らげる為に飲まれていました。栗を茹でた汁は、皮膚の荒れをなめらかにする為にお風呂のお湯に加えられました。
現在はわかりませんが、当時は薬としても用いられていたようです。