お茶が兄弟!?
お茶には色々種類がありますが、緑茶、ウーロン茶、紅茶は加工の
仕方が違うだけで同じ「茶」という植物から作られています。
つまり皆兄弟なのです!!
なぜあんなにも味が違うのでしょうか?
それは製造方法が違うからです・・・。
ではお茶兄弟にはそれぞれどのような個性があるのでしょうか。下の
家系図で見てみましょう。
もちろん細かい品種の違いもありますが、原料の茶葉を蒸したり
発酵させたりする製造方法によって風味や色が変わってくるのです。
緑茶は生の茶葉に熱を加えて発酵を止め、鮮やかな緑色を保つ
ようにして作られます。一方、紅茶は茶葉を揉みながら発酵させるため、
葉が独特の褐色になるのです。
ウーロン茶は紅茶と同じく発酵工程がありますが、その時間が短いため、
中間の味と色合いになります。
★紅茶の歴史★
みなさんは「紅茶」と聞いてどんな国を思い浮かべるでしょうか?
独自の紅茶文化が発展した国、イギリスという人もいれば、
茶葉の産地として有名なインドという人もいるでしょう。
紅茶が生まれた国、それは中国です。中国では紀元前から緑茶が
飲まれていましたが、10~13世紀に紅茶のもとになる発酵茶が
作られるようになり、その後アジアの各地へ急速に広まっていきました。
お茶が日本に伝わったのもこの頃で、やがて17世紀初頭にオランダの
「東インド会社」がヨーロッパ諸国への茶葉の供給をはじめると、
西欧を中心に広く飲まれるようになりました。
その後インドやスリランカを中心に紅茶が作られるようになり、
品種も増えて今の形となったのです。
★お茶とお菓子★
紅茶と一緒に食べるケーキやクッキー。茶道で抹茶とともに
供される和菓子。お茶とお菓子は密接な関係にありますが、
ご存知のようにお菓子の素材としても広く親しまれています。
紅茶を使ったシフォンケーキや、抹茶のようかんなどは定番で、
さっぱりとした味わいと程よい苦味が人気です。
最近ではパリに店を構える気鋭のパティシエ、青木定治氏が
「抹茶のエクレア」で世界的に有名なシェフのひとりになりました。
スイーツと相性抜群の「お茶」とともに、早速今から、お気に入りの
スイーツを食べてみてはいかがですか?
日本の緑茶、中国のウーロン茶、世界の紅茶というように
一見まったく違うもののようですが、成分や風味が違うだけで、
素は同じお茶の葉 からできています。
世界各地で姿を変えるお茶!みなさんも色々な風味のお茶を
楽しんでみてください。