いちじく
〈いちじくの歴史〉
いちじくの歴史は古く、古代エジプトの壁画に描かれていたり、旧約聖書にも多く登場する果物です。有史以前から栽培されているそうで、「人類最古の栽培植物ではないか。」とも言われています。アダムとイブの話でも登場していますね。
アラビア半島で誕生したいちじくは、その後ヨーロッパからペルシャ、中国へと伝わり、日本へは江戸時代に中国から長崎に運ばれてきました。
〈いちじくの特徴〉
「無花果」と漢字で書きますが花がないわけではなく、実の中に花をつけるため、外からは見ることができないのです。実の中につまっている赤いつぶつぶが花です。
いちじくは温暖で乾燥する気候を好むため、地中海沿岸やカリフォルニアで広く生産されています。
熟れたいちじくはそのまま食べても十分に甘くて美味しいです。しかし日持ちしないので、赤ワインで煮てコンポートにしたり、シロップで煮てジャムにするのもオススメです。
固めのいちじくや乾燥いちじくは細かく刻んで、パンやケーキの生地に混ぜて焼いても美味しいですし、またバタークリームやクリームチーズと混ぜてクラッカーに乗せると、ワインのおつまみにピッタリです。
食べ頃の目安は、白い液が出ておらず、お尻の部分が割れそうになり、ヘタのところまで赤褐色に染まった頃です。
未熟なものを食べると、口内に炎症を起こしたり胃を傷めることがあるので注意しましょう。