
幸運を呼ぶお菓子
古くから伝わる幸運を呼ぶお菓子についてお話します。
『ドラジェ』…その歴史は古く、ギリシャ・ローマ時代から存在し、
世界で一番古いお菓子と言われています。
ローマの貴族ファビウス家に子供が生まれた時のお祝いに
作られたのが始まりのようです。
ドラジェとは、ラテン語の「トラジェマタ(飴の意味)」からきており、
その名のごとく最初はキャンディとして食べられていました。
しかし、今のドラジェは、アーモンドなどに堅い砂糖の衣をつけ、
磨かれたものです。
1226年フランスロレーヌ地方のヴェルダンから伝えられています。
このドラジェを作る工程には、たいへんな技術が必要で、また時間もかかることから、
高級菓子として大切な行事だけに出されるようになりました。
ヨーロッパでは、現在も誕生、洗礼、婚約、結婚などのお祝いごとにドラジェを贈る
習慣があるのです。
淡いパステルの可愛らしくて上品な色合い、卵型でなめらかなやさしい形。
幸運を呼ぶお菓子、ドラジェ…。
最近は日本でも、結婚式でのキャンドルサービスのかわりに、一人ひとりに
ドラジェサービスで幸せをおすそ分け…なんていうのもあるみたいです。
